がん専門医:育成の新コース、秋田大学など4大学院が連携し2008年度から

(2007年8月2日、毎日新聞)

文部科学省の補助事業認定

がん専門医師や看護師

秋田大学(三浦亮学長)は2007年8月1日、2008年度から北東北4大学院が連携、外科手術から放射線治療まで幅広い知識を持つがん専門医師や看護師の育成コースを設置すると発表した。文部科学省の補助事業認定を受けた。がん死亡率全国上位の北東北でがん専門医を増やすのが狙い。2012年度以降毎年、4大学院で計49人の専門医らが生まれる見込み。

秋田大学、岩手医科大学、弘前大学、岩手県立大学

学校間で遠隔授業

秋田大学大学院のほか、岩手医科大学、弘前大学の両大学院医学系研究科と岩手県立大学大学院看護学研究科にコースを設置。内科・外科別でなく臓器別の講義・実習、化学療法や放射線療法などを学ぶ。学校間で高速通信を使った遠隔授業も実施。現役医師が最新治療法を学ぶコースもある。

日本がん治療認定医機構

日本臨床腫瘍学会

北東北では日本臨床腫瘍学会が認める専門医は岩手県に1人だけ。専門医を指導する暫定指導医は秋田2人▽青森2人▽岩手4人。一方、がん死亡率は秋田1位▽青森6位▽岩手13位――と全国上位だ。また、日本では学会ごとにがん専門医を養成するため、知識が特定の診療科に偏る傾向があった。このため「日本がん治療認定医機構」は2008年から幅広い知識を持つ医師に対する認定制度を始め、秋田大学も認定医合格を目標の一つとしている

「がんのプロ」秋田大学で養成 文科省が選定 2008年度、大学院に専門コース

(2007年8月17日、読売新聞)

北東北の4大学を文科省が選定

がんプロフェッショナル養成プラン

がん治療の専門医や専門看護師を育成する文部科学省の「がんプロフェッショナル養成プラン」に、秋田大学を含む北東北の4大学が選ばれた。秋田大学では2008年度から大学院に専門コースを設置し、不足しているがん専門医を年十数人育成する予定だ。

死亡率1位「がん」

がんプロフェッショナル養成プランは、国内で死亡率1位の「がん」について、専門的な知識や技量を持つ医師や看護師を育成しようと、文科省が2007年度新設した。秋田大学は、弘前大学、岩手医科大学、岩手県立大学と共同で申請。全国から22件の申請があり、18件が採択された。

化学療法

緩和ケア

秋田大学には、化学療法に重点を置いた4コースを開設。多角的な治療に精通した専門医を養成するコースや地域のがん診療の中核となる専門医を育成する短期講座を設置。がんの緩和ケアなどに精通した専門看護師を育てるコースも予定している。

北東北がん医療コンソーシアム

遠隔授業や単位互換制度

4大学は、各大学の特色を生かしながら、ITなどを利用した遠隔授業や単位互換制度も取り入れる。北東北のがん診療のネットワーク化を進める「北東北がん医療コンソーシアム」も設立する方針。

全国のがん死亡率

人口動態調査

厚生労働省の人口動態調査によると、全国のがん死亡率(人口10万人当たり)は、秋田が337・8で最も高く、青森305・9、岩手296・4と全国平均(258・3)を上回る。

日本臨床腫瘍学会

秋田大学によると、日本臨床腫瘍(しゅよう)学会が認定するがん専門医は、北東北では岩手県の1人のみとなっている。